はなQ&A|まつお耳鼻咽喉科クリニック|住之江公園駅すぐの耳鼻咽喉科

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慢性副鼻腔炎でずっと抗生剤を飲んでいて大丈夫?

治療はお薬をある程度の期間(1~3か月程度)服用することが標準的です。

その中に、抗生剤(クラリシッド、クラリスロマイシン等)が含まれていますが、こちらを服用し続ける理由についてご説明します。

慢性副鼻腔炎に使用するタイプの抗生剤は副鼻腔をきれいにする作用があり、抗菌作用ではなく、こうした浄化作用を期待して処方されています(同時に処方されるカルボシステインにも同様の効果があり、合わせて服用することで最大の効果を発揮します)。

正式標準な治療ですので、上記の期間くらいであれば、内服を継続していて大丈夫です。

ただし薬ではある以上、消化器症状やアレルギー症状等が起こる可能性は他の薬と同様にありますので、その場合は遠慮なくご相談ください。

後鼻漏(こうびろう)の原因と対処法は?

  • 鼻水などが鼻の奥に流れ落ちていて、煩わしい感じを後鼻漏(こうびろう)といいます。
  • 原因として鼻アレルギー、副鼻腔炎などが代表的です。
  • 鼻の奥の粘膜は生理的にも敏感な部位で、疾患によって過敏になっていたり、鼻汁が増えていたり、鼻汁が粘っこくなっていたり、加齢により粘膜機能が低下したりで、後鼻漏を自覚するようになります。
  • 後鼻漏感は自律神経障害やストレス負荷により悪化することがあります。
  • 鼻洗浄の有効性が注目されています。専用の器具も販売されており、ご家庭で手軽に行えます。

こどもに鼻を上手にかませるには?

  • 鼻はおおむね3歳ごろからかめるようになります。
  • 一つの方法をご紹介します。①細長くちぎったティッシュペーパーを顔の前にかざし、まずは口で吹き飛ばすようにします②続いて同じことを、口を閉じて鼻息でさせるようにします③最後に片方の鼻をおさえて行えば鼻がかめます。
  • どうしてもかめない時は、無理強いしないことも必要です。ご家庭での鼻吸引器や当院での鼻吸引も利用してください。

飛行機で着陸する時にいつも顔面の痛みがある?

  • 鼻炎や副鼻腔炎、鼻中隔弯曲症など鼻の病気や構造の異常が原因で、気圧変化に対応できずに、前頭洞などの副鼻腔が痛くなる航空性副鼻腔炎かもしれません。
  • 副鼻腔内と外気の圧力の差が生じてしまい、痛みが出ます。特に、飛行機が着陸に向けて高度を下げ始めたときに痛みが出ます。
  • 鼻の病気や構造の異常があれば、あらかじめ治しておきましょう。
  • 粘膜のむくみをとるために、いつも痛くなるタイミングの30分~1時間程度前に、血管収縮作用のある点鼻薬や内服薬を使うと有効です。

アレルギーじゃない鼻炎?

  • アレルギー性鼻炎のように水様性鼻汁、くしゃみ、鼻閉などの症状がありますが、原因となるアレルゲンがない鼻炎があります。
  • 鼻粘膜に分布する自律神経、温度を感知する受容体、局所のアレルギー反応などが原因と考えられています。
  • 治療には鼻噴霧ステロイドを中心としてアレルギー性鼻炎の治療に準じますが、ご年配の方は体を温めたり、マスクをすることも有効です。

鼻が詰まるので市販の点鼻薬を続けていていいですか?

  • 市販の鼻づまり用の点鼻薬は、血管収縮薬といって、鼻の粘膜中の血管を収縮させる薬を含んでいることが多いです。
  • 短期間に限っては有効ですが、長期間に渡って使い続けると、かえって鼻閉がひどくなります。
  • 血管収縮薬を使い続けている場合は早めに中止し、耳鼻咽喉科にご相談ください。

妊娠中ですが、アレルギー性鼻炎の治療はできますか?

  • 妊娠中に内服をすると、胎児に影響が出ることがあります。
  • 妊娠2~4か月の時期は、原則的に薬は内服しないことが重要です。
  • 入浴や蒸しタオル、マスクの着用などが勧められます。
  • 妊娠中はアレルギー性鼻炎の手術を行うことはできません。
  • 妊娠中でも舌下免疫療法の「継続」は可能ですが、新たに治療を始めることはできません。

アレルギー性鼻炎に有効な食べ物はありますか?

  • 特別効果的な食べ物などはありませんが、青魚にはEPAやDHAが豊富に含まれていて、アレルギーを抑制する方向に働く可能性があります。

保育園の子の鼻水が止まらず、どうしたらよいですか?

  • 色のついた膿性の鼻汁が長引いているのであれば、薬の効きにくい細菌による感染も考えないといけません。耳鼻科にご相談ください。
  • 水鼻が止まらない場合はアレルギー性鼻炎も考えられ、発症年齢も低年齢化しています。一度、抗原同定検査をしてみてもよいかもしれません。
  • 鼻汁が多い状態ですと中耳炎になる可能性があります。耳鼻科を受診し、中耳炎の有無をチェックしましょう。